平成13年度 「大樹通信」巻頭言 |
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平成14年2.3月号巻頭言 園長 高杉 美稚子 早いもので、今年度も最後の園通信を届ける時期がやってきました。もうすぐ、進級、卒園の日もまじかですね。いつもこの時期になるとこの一年間、子ども達に何を残してあげただろうという気持ちで一杯になります。子ども達がくれたものに比べて私達が残せたものの小ささに時折、身がしまる思いがします。唯一、私達が残してあげられるものは、感動と思い出、そして子どもの心に響く教育でしかありません。 子育てに遅いということもありません。始めようと思ったときからでも遅くないと思います。大変手前味噌な話で恐縮なのですが、私が3年前、大学院受験を思い立ったのは息子のことがあったのでした。幼い頃軽度のLD児だといわれていた息子も中学では剣道部のキャプテンを引き受け、その自信でその後ほとんどその症状は消失したかのようでしたが、高校受験は母親としてとても心配でした。勉強すること事態に苦痛を伴う息子に長時間試験勉強を強いることは難しいと考えた私が思いついたことは私も受験勉強をすることしかなかったのでした。親が勉強をしていれば側でする気になるだろう、少しは文字を読む苦痛も減るだろうという思いでした。 長女の成人式を終え、息子の大学が決まった今、ある意味で私の子育ては一区切りが終わろうとしているのかもしれないと思うことはとても寂しいものです。それは子育てを通して自分育てが出来た、その部分が少なくなるという一抹の寂しさでもあります。と同時にこれからは子育てを通して、自分育てが出来ない部分があるということを自戒しなくてはいけないということです。年をとるごとに「自分自身を写す鏡」は減っていくのかもしれません。だからなおさら、学びが必要なのだと思います。でも又、それは新たな子育てのスタートの第一歩であるという楽しみでもあります。ですから子育てはいつでも遅くないと思うのです。 進級卒業を前にして、保護者の皆様も子育ての節目であろうかと思います.しかしどんな時も、目の前の問題に振り回されず、問題の奥底に有ることに心眼をむけ、1、体を抱きしめる、心を抱きとめる 2、自他共に愛されている実感をもつ、3、手や口を出さず、眼を離さず 4、育児は育自なり、などの「子育ての基本」を忘れないでいて頂ければ、子どもたちはしっかりと育っていってくれるでしょう。親は、あとは見守るしかありません。「待つ姿勢」こそが、又、教育の基本中の基本だからです。 吉塚幼稚園での教育も、自由と規律を大切に、その年齢ごとに必要不可欠な教育、『ひとりひとりの個性を大切にした根作りの教育』を、将来を見据えた長いスタンスでとらえ、適時適量の刺激を考えたカリキュラムでプログラミングし、だから『この時期に、この教育がこれだけ必要だ!』という確信のもとに、園児たちに体験教育を通して実践してまいりました。きっと保護者の方もこの吉塚幼稚園で、子ども達と共に感動する、そのことが、自分の生きがい、自己成長になることを感じて頂けた事だろうと思います。
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平成13年12月.平成14年1月号巻頭言 園長 高杉 美稚子 ① お父さん、お母さん自分の事好きですか?
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平成13年11月号巻頭言 園長 高杉美稚子 本格的な秋がやってきました。 秋といえば、食欲の秋。 さて、幼稚園で秋といえば、廃物利用の作品展。
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平成13年9.10月号巻頭言 園長 高杉美稚子 本年の園児たちは、皆、楽しい夏を迎えたことと思います。しかし、悲しいことに、今年の夏休みも、凶悪な事件の報道が絶えませんでした。子どもが、事件に巻き込まれる報道に始まり暮れた夏でした。とても胸がいたむ思いでした。先日の防犯の園長研修では、「いつ何がおきてもおかしくない。『セキュリティをすることがあたりまえの時代になったのだ』ということを認識してください」という話を受けました。 これを知ったのは、私事で、恐縮なのですが、大学生の娘が、ダイエーホークスのチアガールをしており、家から、別府の大学まで、授業が終わってドームまで、そしてドームから、家までを自転車通学しており、ダイエーの試合が終わり帰宅するのは夜の11時半、その間の娘の身の安全を心配していた私は、既に幼稚園のセキュリティを担当している防犯会社の方にたまたま、その話をした所、新しいシステムがこの4月に開発されたことを教えて頂いたのでした。 猛暑の為に、157等による食中毒の事件もまた多い夏でした。秋がやって来るとはいえ、まだまだ、暑い日が続きます。以前からの吉塚幼稚園の教育方針のひとつである「手洗いの徹底指導が子ども逹の健康を守る」事を今後も家庭教育との連携を図りながら実施していきたいと思います。
夏休み、子どもが我が儘で大変だったというおかあさまは、ある意味で、私の前では地が出せるいい子だ、親子の基本的な関係は出来ているのだと思って頂きたいと思います。
2つ目は、交通安全の事です。動線が拡大すればする程、動線に活発さがでればでる程、危険な場面への直面が考えられます。体験をさせることと、危険は常に表裏一体ですが、恐れていては、何も身につかないことももう一方で事実です。登園、降園時の歩行や降園後の子どもの動線の理解と注意はいうまでもありませんが、具体的な、場所での個別指導が必要でしょう。
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平成13年7.8月号巻頭言 園長 高杉美稚子 平成13年、2.3.6.月号に続き、今号でも今一度、子育ての基本に立ち返って、昔から言われていた子育てについて考えてみたいと思います。 さて今回は 次に、「2、子どもの発育(伸長,体重)に気をつけていましょう」です。 なぜ、子どもの長育の経過を見ることが大切なのでしょうか。 最後は「3、暖めすぎたり、冷やしすぎたりせず、薄着で、育てましょう」です。 さて、子育てで言い古されてきたことのいくつかを3月号からアカデミックな研究の中から検証してきました。昔の人は、いかに、賢人であったかと感じずに入られません。科学的なデーターのなかった時代に、まるであたりまえのように行ってきたことに驚くべき事実もありました。その意味で、昔の人の知識は、経験と人間が持つ肌感覚と豊かな感性としての本物の知恵であった気がします。 今の私達は、忙しく暮らし、自分の心に問いかけ、感じる心、をどこかに追いやっているのかもしれません。頭で考えることばかりに走って、情報に振り回されている。結果をあせるばかり、過去を分析し、未来に思い悩んでしまう。過去と未来に惑わされ、自分の体の感覚をないがしろにし、「今、自分が感じている」そのことを大切にしていない、だから苦しくあせるのだ、そして他人の言葉に惑わされてしまうのだ、そんな気がします。
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平成13年6月号巻頭言 園長 高杉美稚子 今号では、平成13年、23月号に続き、今一度、子育ての基本に立ち返って、昔から言われていた子育てについて考えてみたいと思います。これまでの2年間の大学院で学んできた学習の中で、この言い古された、子育ての基本がいかに大切であるか、その裏づけとなる、アカデミックな学術研究に多数めぐり合い、納得してきたことが多くあったからです。 1、 子どもの良いところをみつけて、ほめてあげましょう。 さて、「子育て」で言い古されたこと、でも、とても大切であることまだまだあります。 次に3、子どもとのアイコンタクトを大切にしよう。ということについてお話し致します。 さて次回は4、生活のリズムを作りましょう
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平成13年4.5月号巻頭言 園長 高杉美稚子 さわやかな春風とともに新しい年度がやってまいりました。ご入園、ご進級を心よりお喜び申し上げます。皆様のおかげで平成13年度を迎えるにあたり、今日ここに新年度がスタート出来る事を心よりうれしく思い、感謝申しあげます。 幼稚園は語学の場でありますが、互いに助け合い、互いに学びあい、互いに成長し合う『互学の場』であり、自分を磨き、自分を知り、自分を学ぶ『吾学の場』であり、自分の誤りに気づいていく『誤学の場』でありたいと思います。 |