「とんでもない」
主人公の男の子は自分のことを、どこにでもいるふつうの子、そしてすごい特徴などひとつも見つからないと思って、鎧のような皮膚を持つサイを羨みます。
でも、そんな皮膚には、思わぬ苦労がつきまとうようで……。
サイは困っています。
サイはウサギを羨み、クジラはライオン、鳥はキリンとみんなそれぞれうらやましがられることがあって、でも、それはそれでみんな大変。

他の人の立場になって、自分から見えない部分、知らない部分を思い描く。
大人でもむずかしいことですが、そのことを楽しみながら自然に教えてくれる作品です。
大山先生